織物の機械(織機)の進化
私が初めて覚えた織機は力織機でした。
シャトルと言う緯糸(よこいと)が巻かれた部品が左右に飛ぶ機械でした。
この後、水や空気を使い高速で動く
ジェットルームと言われる機械が誕生しました。この機械が織物の世界を大きく
変えてしまいました。高品質大量生産が
可能となりました。しかし品位(風合い)では力織機が良かったのですが
品質と生産量で負けてしまいました。
良い風合いの織物は経糸(たて糸)と
緯糸(よこいと)が相互に屈曲しないと
出来ません。回転を上げるために
経糸を強く張り織り上げるジェットルームどうしても風合いが取れません。現在機械の回転数は1000rpm/分を超えています。
私たちは低速で大量生産はできませんが風合いが良く着て気持ちの良い生地を作り続けていきたいと思います。
岡田 功