機械引きの和紙を1mm~15mm程の巾でカットして和紙を糸として作った織物・生地の事を言います。
日本人が歴史を重ねてこれたのは和紙のお陰なんです。障子紙や襖の和紙には紫外線のカット効果や抗菌作用が
あります。また風を防ぎ調湿効果もあります。一般的にはその和紙に撚糸を掛けて糸にしています。
弊社は撚糸を掛けずに生地を作っています。
お洗濯何回で抗菌作用が消えます。という製品は抗菌剤が塗布されたものです。
また金属系のイオンやナノイオン加工と言うのもあります。
この様な後加工で抗菌性を付けた物と弊社Nekiroの様に後加工無しでも強い抗菌性を有する素材もあります。
上記の試験報告書を見て頂くとわかるのですが10回洗濯すると抗菌性が強くなっています。
薬品を浸けずにこの抗菌性は素材の持った不思議な力ですね!
展示会や販売促進会などで多く質問されるのが「洗濯すると溶けませんか?」でした!
その時は「お札をうっかりお洗濯したことはありませんか?」「お札はティッシュペーパーの様にくずくずに
なりませんよね!」と言うと何となくご理解を頂けたのかと思っています。
作られた製品に寄りますが天然系繊維の場合基本ドライクリーニングになります。
ご自分で洗う場合は長い時間水に浸けず軽く洗い軽く絞って干して下さい。タンブラー乾燥を乾くまですると
縮む事が有ります。あまり長く水に浸けるのも良くありません。天然系の繊維や和紙は水を沢山吸いますので
繊維が太って縮んでしまいます。
弊社スカーフ等で少しの縮が気にならない製品では普通洗濯で大丈夫です。
私たちが和紙織物で創業した17年前で和紙をテープ状スリットして撚糸を掛けて和紙生地が出来て30年と
言われていたので47年約半世紀の歴史が有る様です。
経糸(たて糸)緯糸(よこ糸)すべてが和紙の織物です。私たちが和紙織物を作り営業に行くと「和紙100%の方が
インパクトが有って面白いよね!20%だと和紙織物とは言えないよね!」と良く言われました。「和紙混の生地」
だけど和紙糸は隣の糸になじまないのです。縫い合わせたところの糸が動いてしまい外れてしまいます。
そう滑落しやすいのです。そこで私たちは和紙を20%~50%程にして他の糸と組み合わせる事を選択しました。
それでもアパレルさんには滑落しやすいので防止策をしてくださいね!とお話をさせて頂いています。
他社も最近は弊社と同じような混率が多くなっているように感じます。
ところで混率とは何でしょう。1枚の生地に含まれる素材の割合なんですが「重さの比率なのです」和紙は軽いため
率で行くとどうしても少ない数値になってしまいます。残念!
和紙を糸にすることを考えた人をすごいと思います。また紙を和紙の製法で機械化した人も
すごいと思います。しかし織物にする段階で撚糸を掛けないと織れなかったのではないで
しょうか?撚糸を掛けることが和紙生地の風合を悪くし一般化しなかったのではないかと
思っています。また値段が高価でした。最近では一度撚糸を掛けた和紙を戻したり整理加工でストーンウォッシュ加工を施して柔らかくしているようです。
私たちは撚糸和紙の風合がどうしても嫌で無撚糸のまま織れないかと考えNekiroが生まれ
ました。写真は左から1mm・2mm・4mm・10mmでスリットされたものです。
これをこの状態のまま織り込んでいます。
お客様から「この生地に包まれて居たい」「こんな風合いの生地触ったことが無い」などたくさんのお声を頂きます
和紙本来はとても柔らかいのです!本来の姿を引き出す織り方で織られたNekiro
開発当初染色整理加工場へ加工試験に投入しました。もちろん無撚糸和紙生地は初めてですがやってみますと
引き受けていただきました。2週間後加工が終わったと連絡を頂きお伺いしたところ穴だらけの生地と対面する事と
なりました。担当者の方から「お宅の生地は水離れが悪く工程の途中で穴が開いてしまいました」との事
話し合いの結果通常加工の生地(ポリエステル・綿生地)と比べるとNekiroは大量の水を含む事が分かり
以後は加工トラブルが無くなりました。
この様に無撚糸で織り上げたNekiroは抜群の吸水力を発揮します。
「不思議な生地やな~!」とよく言われます。普通の生地加工では風合いを作るために温度が重要なのだそうです。
和紙生地の場合(撚糸和紙)温度を風合いを作る温度まで上げると、生地がバラバラになるそうです。
ところが弊社Nekiroは温度をかなり上げてもバラバラにならなかったそうです。加工屋さんも恐る恐る温度を
上げていったそうで「びっくりした~!」と言っていました。
和紙と言われると何となく手すきの和紙を想像されるのではないかと思いますが和紙にも種類が沢山あります。
先ずは「手すき和紙です」昔からの伝統に基づいて、材料も楮(コウゾ)・三椏(ミツマタ)・雁皮(ガンピ)など
で作られています。次に「機械引き和紙です」材料は木材パルプ・マニラ麻・が主です。さらにマニラ麻とパルプを
混ぜた物その混率も様々です。そのほか機械引き和紙はメーカーにより厚みが変わります。こんなにも種類があります。和紙糸もデニールやテックス・番手で表す事もできますが坪量何グラム・スリット巾何ミリと言われることが
多いように思いますこれにマニラ麻・針葉樹・古紙など原材料も言います。
例マニラ麻坪量15gの和紙と言う具合です
ポリエステル等の糸ではテックス・デニール表示がほとんどです。綿や獣毛など天然系は番手表示です。
テックスは糸の長さが10,000mで何グラム有るかで表しデニールは糸長が9,000mで何グラム有るかで表します。
女性の方はストッキングの表示がデニールだったりテックでなじみが有ると思います。
ちなみにテックス・デニールは数字が大きくなると糸が太くなり番手では数字が大きくなると糸が細くなります。
メガネを拭く時ティッシュペーパーやハンカチで拭く人が圧倒的に多いと思います。私もそうです。
弊社にとてもきれいになる生地が有るにも関わらず!先日友人が訪ねてきて「今まで使ってきたメガネ拭きに
比べるとこれが一番いいので常に携帯しているんだ!」「滑らないし厚みもちょうど良く油もとれるし!」と
言われ目から鱗でした。メガネ拭きやスマホ拭きとして販売したことも有るのですが販売数が伸びず現在は
販売していないのですがやはり良いものは良いし使い続けてくれる人もいるのだと再認識致しました。
デジタル化の急速展開に寄り(教科書・処方箋・車検証・その他いろいろ)紙がいらなくなってきた事に寄り
製紙会社様から作った紙を衣料展開できないか?と言うお問い合わせが増えています。
ところがこの紙はSDGsに絡み古紙であったり間伐材を使った物などであり、強度が足りず撚糸が出来ないようです
先日も和紙というより洋紙に近い紙の試験織がありました。この紙を拡大してみると材料の繊維が縦に並んでいないのでとても弱くテッシュペーパーを少し厚くしたようなものでした。経方向にも緯方向にも弱い紙をどう扱うか
試行錯誤の末何とか生地見本を作ることが出来ました。繊維業界や紙業界すべてが変わる時代を頑張って生きましょう!
和紙の材料(繊維)の並び方に違いがあります。和紙を拡大すると細い繊維がたてに並んでいます。
このため和紙の製法で作られた紙は、たて方向への引っ張り強度が強いのです。たて方向に裂くと千切れる事無く
裂けて行きます。これに比べて再生和紙(古紙)は繊維長も短くたて方向の引っ張り強度が弱いのです。
そのため坪量が30g以上ないと撚糸を掛けることが出来ないようです。
弊社が試験織したのは坪量が15g・20gでしたが、生地としてみるとかなり柔らかい(バージン和紙も柔らかいのですが!)風合になっていました。販路が確立すればかなり面白い生地が出来上がるのではないでしょうか!
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